
介護福祉士国家試験に合格しても介護福祉士は名乗れません。名乗るために一日でも早く介護福祉士登録の手続きをしましょう。一日遅れると一日以上、介護福祉士になれるのが遅れます。
まだ介護福祉士は名乗れない
試験に合格した!合格通知が来た!やっと介護福祉士になれた!と、いうのは間違いです。
試験に合格しただけでは、介護福祉士は名乗れません。たとえ合格通知が手元にあっても、介護福祉士ではありません。
職場に合格を知らせても、この段階ではまだ介護福祉士ではありませんので、資格手当は付きません。
実務経験見込みで受験した人は要注意
実務経験を見込みで受験し、試験に合格した人は追加書類を期限までに提出しましょう。間に合わなかったり、忘れた場合は受験資格自体が無かった事になり、合格が無効になります。
受験するのに必要な実務経験は、試験日の前日まで計算できます。しかし受験申込の締め切りは、もっと前です。
申し込みから試験前日までの実務経験は、改めて提出する必要があるのです。
職場の担当者に合格を知らせて、実務経験の証明書発行をお願いしましょう。
証明書発行まで待つので、登録の手続きがその分遅くなってしまいます。
登録手続きが必要
合格通知から数日遅れて、介護福祉士登録に必要な書類が届きます。
- 書類に必要事項を記入する
- 戸籍(こせき)を証明する書類を役所で発行してもらう(手数料が必要。300円程度)
- 郵便局の窓口で登録手数料を支払い、郵送手続きをする
必要な手数料
登録手続きには手数料が必要です。
- 登録手数料3,320円
ゆうちょ銀行(郵便局)または三菱UFJ銀行で支払う - 登録手数料を支払う際の手数料
- 登録免許税9,000円
収入印紙で支払う - 郵送費用
合計約13,000円(登録関係12,320円+手数料や郵送料)がかかります。
決して安くないです。しかし後述するように、資格手当が付けば一か月で元が取れる可能性があります。
最終的に郵便局の窓口で書類を提出するので、郵便局に行けば一か所で済みます。郵便局のゆうちょ窓口は原則として、平日の16時までの受付です。
9,000円分の収入印紙は、金券ショップで手に入れれば少し節約できます。
しかし店頭にあるのは少額(200円や400円)の収入印紙です。これらの収入印紙で9,000円分を貼り付けて提出するのは、現実的ではありません。
もしも4,000円と5,000円の収入印紙が手に入ればラッキーです。
一日でも早く手続きをする
手続きの締め切りはありません。合格は生涯有効です。しかし手続きが遅いほど、登録が遅くなります。その間、資格手当は付かないし、介護福祉士として名乗れず、介護福祉士として就活もできません。
合格発表直後は登録申し込みが殺到します。一日遅れると何日も登録証の返送が遅れる事になります。遅れた分、資格手当が付かず損してしまいます。
どれだけ損するか計算してみよう(一例)
介護福祉士の資格手当は、常勤で月に5,000円~10,000円です。非常勤は時給で50円~100円は期待できます。
登録が一か月遅いと一か月でどれだけ損をするのでしょうか。
常勤で5,000円~10,000円の損、非常勤は週5日出勤・8時間労働(月20日稼働)として8,000円~16,000円の損になってしまいます。
登録証を待つ
介護福祉士の登録証は、約1か月後以降に届きます。
筆者は登録手続きの書類が届いた当日に郵便局の窓口で提出しました。それでも登録証が届いたのは4月下旬です。数日遅れた提出した同僚は、5月の受け取りになりました。
つまり筆者は4月受け取り・5月分から資格手当が付きましたが、同僚は5月受け取り・6月から資格手当が付きました。
まとめ
介護福祉士の試験に合格しても、まだ介護福祉士ではありません。登録の手続きをして、登録証が届いて初めて介護福祉士になれます。
合格は生涯有効で、登録の締め切りはありません。とはいえ登録が遅くなると資格手当をもらうのも遅くなります。早めに手続きをしましょう。