ハローワークの求人票から読み取れる、介護のブラック求人の特徴。
- 基本給が低い
- 採用予定人数が複数
- 時間外が多い
などが挙げられます。
基本給が低い
基本給が低く、その他の手当が高い。月収トータルでは他の事業所とそんなに変わらなくても、賞与が基本給で計算される事が多いから、年収では低くなります。
という事になります。
具体的な数字で計算してみましょう。
月収20万円、賞与3.0か月分でも、基本給が違うと年収がこんなに違ってきます。
- 基本給が低い
基本給13万円+手当類7万円=月収20万円
(13+7)×12か月+13×3.0=年収279万円 - 基本給が高い
基本給18万円+手当類2万円=月収20万円
(18+2)×12か月+18×3.0=年収294万円
月収が同じでも、上記の例だと年収で15万円違ってきます。
年収で賞与の掛け率が高いほど、差が開いていきます。
採用予定人数が複数
特別な理由無しに採用予定人数が複数だったり、お友達との一緒の応募を促す求人も要注意です。
とにかく人が定着しない、すぐに辞めるから何人でも欲しい所です。採用人数が「1人」であっても、特記事項や備考欄も確認して下さい。
- お友達との応募歓迎
- とりあえず見学だけでも可能
お友達と一緒に応募って…学生のアルバイトならともかく、正社員希望でお友達と仲良く応募する人なんて居るのでしょうか?また、就職したとしても、同じ部署に配属されるとは限らないです。
時間外が多い
時間外はたいてい何時間か記載されています。20時間を超える事業所は、ほぼ毎日残業が発生しています。
月間の出勤日数は20日ちょっとの所が多いです。20時間を超えるという事は、毎日1時間は普通に残業をしているという事です。
さらに求人票に記載されている時間外の数字は、現実よりも少なくなっている可能性もあります。
残業代として請求できる時間は、実際に残業をした時間よりも少ない事が多いです。例えば15分単位での給料計算であれば、5分の残業は切捨てとなります。切り上げてくれる所は、まず無いです。
月間の時間外が20時間を超える事業所は、人が少ないから一人あたりの業務の負担が多すぎて、残業するのが当たり前という事です。
時間外の数字は目安です。実際の残業時間は3割増し位あってもおかしくないです。
同じ法人内で他事業も募集している
同じ法人で他の事業所でも募集している事業所も要注意です。
求人検索画面でズラッと同じ法人(例:◯◯株式会社)で、1ページが埋め尽くされてしまう事はありませんか?
どれも一律同じような職種や条件で、代わり映えない待遇です。勤務地(事業所)が違うだけです。
人が慢性的に足りない、募集しても全然人が応募に来ない、就職しても定着しない法人です。全国展開している大手の事業所に多いパターンです。
長期間何度も募集をかけている
人が慢性的に不足している事業所は、長期間ハロワに求人を出します。
あるいは消えたと思ったら、復活している事があります。すぐに辞めた・または内定辞退したからです。
ある程度ハロワに通っていると分かる事です。
まとめ
ハローワークの求人票は、良く見るとブラックを見抜けます。応募の前にちょっと待って下さい。
ハローワークの相談員の質には、ばらつきがあります。相談員に頼り切らず、まずは求人票の裏の意味を見抜く目を養う事を意識しましょう。