介護福祉士国家試験の筆記試験、お疲れ様でした。気になる合格ラインの予想詳細です。
- 80点以上が合格の目安(もちろん全ての科目群で1点以上得点している事)
- 年々難しくなっている
70点台(70~79点)だと心配です。60点台以下(69点以下)だと絶望的です。
おことわり
合格率
試験と言えば、まず話題になるのが合格率です。単純に介護福祉士の筆記試験合格率は、上昇傾向にあります。
しかし試験が簡単になったとは言い切れません。例えば試験が難しくなっても、受験生のレベルが試験の難しさ以上に上がっていれば、合格率は上がります。
2016年は旧条件で受験できる最後の年でした。駆け込み受験で受験生が多かった年です。
2017年から、急激に合格率が上がっています。受験資格が変わってしまって条件が厳しくなったのと、試験科目が増えたのが原因の一つと考えられます。
合格率だけでは試験が簡単になった、難しくなったとは言えないのです。
合格者数
合格者数は2017年に急減しました。受験の条件が変わってしまい、受験者数が急減したからです。
受験生が少なくなってしまったけど、合格者の人数はそれほど減らしたくない。そういった思惑が、先ほどの項目で挙げた「合格率」を上げた理由でしょう。
ここでも試験が難しくなったかどうかは分かりません。受験の条件が厳しくなった事で、受験生は皆やる気のある人ばかり。しっかり勉強をして臨んだ人が多くなっていると考えられます。
合格点
合格するのに必要な点(合格点)は上がっています。
最初のグラフは、合格点の単純な比較です。「単純」というのは、2017年から満点が5点増えましたが、考慮していないからです。
2017年以降は2016年以前よりも上がっています。試験のレベルが変わっていなければ、何点か上がっていてもおかしくありません。
例えば100点満点のテストが105点満点になれば、合格の点数や平均点が5点分上がってもおかしくないですね。
見ればみるほどややこしくなるので、補正します。まず得点率に注目します。
カーブがちょっと違ってきている事に気が付きましたか?満点が5点上がった割に、合格点はさほど上がっていないように見えます。
2015年から2016年のカーブが、かなり急になっています。合格に必要な点数が一気に上がったと言えます。この年を境に、問題が一気に難しくなったと考える事もできます。
その一方で2016年から2017年のカーブは、緩やかです。満点が5点増えた割に、合格に必要な点数は要求されなかったようです。
2017年から2018年のカーブは、急になっています。2018年は2017年よりも、得点が必要になったと言えます。
得点率を実際の点数に換算します。2013年~2016年は120点満点でしたが、125点満点に直して、得点率を掛けます。
結局前の図と同じなんですけどね。目盛間隔が違うから、カーブが違うように見えますが、目の錯覚です。
合格基準点である75点(125点満点の60%)が、赤のラインです。2017年は75点(125点満点の60%)ちょうどでした。
2018年は2点上乗せされた77点です。点数の面だけで言うと、試験は難しくなっていると言えます。
まとめ
下の図は全て125点満点とした、換算後の合格得点です。最も厳しい条件で77点、緩い条件で71点で合格しています。
しかし年々合格点が上がっている事から、今年の安全圏は80点以上と言えます。
おことわり