
介護福祉士になるには様々な方法があります。ここではこのページに来た方が求めていると思われる、実務経験ルートのみに焦点を当てます。
ポイントは「実務者研修を早く修了する事」です。
- 介護福祉士国家試験の受験資格を得る
- 試験を受験(1月下旬)し合格(3月下旬)する
- 合格後、介護福祉士の登録手続きを終える(4~5月)
実務経験ルートとは

介護福祉士国家試験を受験するためには、条件を満たす必要があります。
ここで紹介する実務経験ルートは、4つある受験できる条件の一つです。おおざっぱに言うと、介護の学校出身でなくても介護の仕事をしている事で、受験資格が満たせるルートです。
各ルートの詳細は以下のサイトをご覧下さい。
実務経験ルート以外のルート
実務経験ルート以外のルートを挙げます。
- 養成施設ルート
- 福祉系高校ルート
- 経済連携協定(EPA)ルート
これらのルートは、それぞれの機関で受験の指示を受ける事になります。
受験の条件を満たすには

筆記試験の前日までに、2つの条件を満たす必要があります。
- 実務経験を満たす
- 実務者研修を修了する
年齢、国籍、性別、学歴の条件はありません。条件の詳細を以下で説明します。
実務経験
実務経験は二つの条件を満たす必要があります。どちらか片方を満たすだけでは、受験できません。
- 従業期間3年間(1095日以上)
在籍していればOKです。有給、産休、育休期間も含まれます。 - 従事日数540日以上
実際に仕事をしていた日数です。有給、産休、育休期間は含まれません。
いずれも、転職などで複数の事業所に在籍した場合は、複数の事業所分を合算できます。
実務者研修
実務者研修を事前に修了している必要があります。実務者研修の受講の条件(学歴や実務経験)はありません。
実務者研修は一度取得すれば大丈夫です。有効期限はありません。早めに受講して修了するのがおすすめです。
受験直前に修了するような日程では、申込者が殺到して締め切られている可能性があります。最悪な場合次年度の受験になってしまいます。
早めに受講するのをおすすめするもう一つの理由は、介護技術が向上する事です。
本は読んでいれば知識として入りますが、実技指導は受講しないと受けられません。体の動かし方、コツが、体で覚えられ実務で即生かせます。
実務者研修は民間の業者が対応しています。申し込みは都合の良い学校を自分で選んで下さい。
ここでまとまった出費が必要になります。その代わり、以前は必須だった「実技試験」が免除されます。もし、以下の資格を持っていれば、免除になる科目があり、受講料が節約できます。
- ヘルパー(訪問介護員1級、2級)
- 介護職員初任者研修
- 介護職員基礎研修
受講料などが免除または、減免される場合もあります。業者やハローワークで確認して下さい。
介護福祉士国家試験に合格する

介護福祉士国家試験を受験し、合格します。
受験の申し込み期間は、毎年8月頃から約1か月間です。試験は翌年毎年1月下旬、合格発表は3月下旬です。
試験の難易度はそれほど高くありません。しかし、きちんと対策を立ててしっかり勉強しないと、合格はできません。
実技試験は免除
実務者研修の修了をもって、実技試験が免除されます。以前は筆記試験合格後に、実技試験を受験する必要がありました。
手間や費用はかかりますが、筆記試験さえ合格すれば良いのです。
登録手続きをする

合格後、登録の手続き書類を提出します。介護福祉士登録証が手元に届けば、正式に介護福祉士と名乗れます。
合格発表は3月下旬、登録証が手元に届くのは4月~5月頃です。新年度の4月から介護福祉士として仕事をしたくても、間に合いません。
合格後に介護の仕事を継続していても、介護福祉士ではありません。登録証が手元に来て、初めて介護福祉士を名乗れます。
ただし、介護福祉士として扱われる例外があります。以下のサイトを確認してください。
介護福祉士になれば、手当が付きます。その手当も登録証が届いてからです。給料に反映されるのは、どんなに早くても4月分からになります。
まとめ

実務経験と照らし合わせて、実務者研修修了のタイミングも調整しなければなりません。
実務者研修は早めに受講しておくのがポイントです。介護現場の実務においても役に立つ内容ですので、無駄になりません。
この記事では提携関係にある業者を紹介します。他にも多数ありますので、ご自身で都合の良い業者を選んでください。





