神奈川県のケアマネ実習では、「実習記録用紙」に実習を記録し、指導者のコメントをもらいます。こちらは実習指導者にも見てもらう記録です。分かりやすい内容で、丁寧な字で書きましょう。
あらかじめコピーしておく
実習記録用紙は実習に入る前にあらかじめコピーをしておきましょう。
うっかり書き込んでしまった場合は、ワード等で似た書式を作るか、研修仲間にコピーさせてもらいましょう。
2016年の神奈川県での研修で使われた書式を参考に作っています。
実習記録用紙の記入例
各記録の実例を挙げます。あくまでも「このように書きましょう」ではなく「このように書きました」という一例です。
実習記録用紙には日時記入欄がありますが、ここでは省略します。
各欄には半分以上記入するようにしましょう。かといって大きく字を書いてスペースを稼ぐのはダメです。常識的な字の大きさ(大学ノートに書くような大きさの字)で書きましょう。
「事前の実習目標設定」は実習生自身で決めます。その実習で解決しやすい目標、つまり達成しやすい目標を設定しましょう。
新規相談の受付
場所と内容
居宅介護支援事業所・インテーク
事前の実習目標設定
インテークの実際の取り組み方と説明の仕方を学ぶ
理解できた事や見習いたい事
新規相談は本人や家族からだけでなく、地域包括支援センターから回ってくる事がある。
書類の内容は全て口頭で説明する必要は無く、ポイントを押さえて説明する。
必要な書類はあらかじめ用意している。
指導者コメント
様々な方面から新規相談があります。介護保険制度に詳しい人は少なく、十分に説明できる事が必要です。
初めての顔合わせでは信頼関係を築く事が第一です。丁寧に対応する事を心掛けましょう。
モニタリングの一種としてデイケア見学
場所と内容
◯◯デイケアサービス(介護老人保健施設)・モニタリング
※実質は施設見学でした。
事前の実習目標設定
デイケアの特徴であるリハビリの実施状況を確認する。
どんな利用者に薦められるのか想定して見学する。
理解できた事や見習いたい事
主に集団リハビリを見学する。30分間体操を続けているため、体力的に充実している利用者や、目的意識が高い利用者に向いていると分かった。
指導者コメント
ケアプランの具体的な目標や利用者の思いを引き出し、支援者との共有が重要です。
個々にメニューの組み立てもあります。目標設定に近づけるように、定期的に評価も行われています。
利用者宅でモニタリング
場所と内容
利用者宅、モニタリング
事前の実習目標設定
夫婦二人暮らしで、二人ともモニタリングの対象。短時間でどのように情報収集しているのか、確認する。
理解できた事や見習いたい事
一度で多くの情報を得ようとしているのではなく、今までの面接等で得た情報を合わせ、今回改めて確認すべき点を確認していた。
たまたまテーブルに置いてあった薬袋より、本人の通院目的や服薬状況が確認できた。
指導者コメント
得た情報を整理し新たな課題が生じていないか、会話しながらも客観的に評価していく必要があります。
観察力や洞察力を身に付けていきましょう。
サービス担当者会議
場所と内容
利用者宅、サービス担当者会議
事前の実習目標設定
利用者本人とのニーズの汲み取り方、会議の進め方を学ぶ。
理解できた事や見習いたい事
まず今回の会議の目的を述べ、各担当者の自己紹介をした。
事前にある程度本人や他事業所と打ち合わせ済であり、会議は最終的な確認と同意という場だった。
最後に次回の開催予定日を打ち合わせた。
指導者コメント
限られた時間内で、情報や支援の方向性の共有を図るため、事前に計画書の配布を心掛けています。
まとめ
実習記録用紙は、実習担当者も見て記入もします。分かりやすい内容、読みやすい字で書きましょう。
実際の記録より概要を掲載しています。実際の記録用紙に書いた、書かれた文字数はもっと多いです。
あくまでも参考用としての一例です。このように書けば正解、という訳ではありません。今後の実習記録の参考にして下さい。