難問・珍問・奇問の対策!出題目的から考える。

2019年の介護福祉士試験で、変わった問題が3つ出たと話題になりました。

変わった問題(難問・珍問・奇問)は、ある程度対策は可能ですが、得点する事にこだわってはいけません。

難問・珍問・奇問対策

難問・珍問・奇問の出題目的

難問・珍問・奇問の出題目的を考えてみました。

出題を機に覚えて欲しい

新しく覚えて欲しい・確認してほしい事を、出題を機に覚えてもらおう、という目的が考えられます。

このような目的の場合、全く関係の無いジャンルの出題はされません。

日ごろから対策本ばかり見ずに、他のメディア(新聞、雑誌、本、テレビなど)や自分の足で情報をキャッチしている人は、得点しやすいでしょう。

難易度を上げたい

難易度を上げるための手段です。振り回されないよう、冷静に対処しましょう。

今までに見た事がない問題、勉強の範囲外の問題を出す事で、受験生を混乱させます。混乱する事で難易度が上がったようにみえます。

このような問題を解く事に夢中になり、時間を浪費し慌ててしまって、取れるべき問題で取れなくなってしまったら、出題者の思うツボです。

ネタ切れ

出題者は毎年、問題の質を保ちつつ、違った問題を考えなければなりません。出題のネタは限られていても、同じ問題を出すわけにはいかないのです。

そこでやむを得ず、出されると考えられます。

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難問・珍問・奇問の対策

ある程度勉強をしていれば、「この問題はちょっとおかしいぞ?」と気づきます。気づき次第、他の普通の問題とは違った対応をしましょう。

真正面から相手をしない

真正面から相手をしても解けない問題です。時間ばかり浪費してしまいます。後回しにしましょう。

後回しにしたら、マーク記入のズレに気を付けて下さい。マークのズレを防止するのに、見直しを欠かさないようにしましょう。

適当な答えをマークしておくのも、対策の一つです。

マークし忘れたり時間が無くて結局対応できず、空欄のままで提出するよりも、適当で良いから一つマークしておけば、5分の1の確率で得点になります。

得点できなくてもいいと割り切る

多くの人が戸惑っている問題です。得点できなくても合否を左右するほどの影響はありません。

もしもこの1問だけで合否が左右されるのであれば、明らかに勉強不足です。他の問題で、確実に取れる問題は多くあります。確実に取れる問題で確実に1点を取りましょう。

余裕があればじっくり「推理」する

分からない問題は、どんなに考えても分かりません。だから「考える」ではなく「推理」としました。

もしも得点できればラッキー、という程度で取り組みましょう。得点に期待してはいけません。期待する問題でもありません。

不適切問題は無いのが原則

難問・珍問・奇問が出題されると、「この問題は不適切問題なのでは?」という議論が出てきます。

もしも不適切問題であると出題者が認めたら、無条件で全員が得点となります。もしもあと1点で合格するかも、という場合に不適切問題があれば、貴重な1点が追加されるのです。

しかし現実的には不適切問題は極めて例外的な措置です。まず無いと考えましょう。

不適切問題とは

不適切問題とは、どう考えても正解が導けない、答えが出せない問題です。

分かりやすい不適切問題を作ってみました。

不適切問題の例

次の中から動物を1つ選べ。

この問題だと「1つ選べ」、と指示があるのに「2つ選べ」てしまいます。このように問題そのものに間違いがあるのが不適切問題です。

実際に第16回介護福祉士国家試験で、2問が不適切問題とされ、全員に2点無条件で加算されました。

第16回介護福祉士国家試験における不適切問題の取扱いについて
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/03/h0331-1f.html

不適切問題で加点されるとどうなる?

不適切問題があれば、全員に加点されます。全員に加点されれば当然、合格得点も上がります。

決して全員が得をするわけではありません。むしろ合格得点が上がってしまって、不利になってしまう可能性もあります。

もしも自己採点をしてみて合格点に届いていなかったら、不適切問題かどうかにこだわらず、他の多数ある適切問題で得点できなかった事を反省しましょう。

まとめ

難問・珍問・奇問対策は、正面から真面目に対応しない事です。他の問題で確実に得点できる勉強・対策をしましょう。

不適切問題による加点に期待するのは無意味です。例え不適切問題となったとしても、全員に加点される事から必ずしも自分に有利になるとは限らないからです。

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