
この記事では、神奈川県で行われた実習の記録用紙について解説します。
実習の記録となる実習ノートには
- 利用者ガイダンス記録表
- 実習記録用紙
があります。これらは、実習を進めていくうちに足りなくなってきます。
書き込む前に、あらかじめコピーを取っておきましょう。
また、神奈川県の場合は、ネットから用紙をダウンロードできる場合があります。「神奈川県 ケアマネ実習」などで検索してみてください。
参考用として、このページの下部(まとめ)にWord形式のデータをダウンロードできます。
実習の記録用紙について

ここで説明する実習の記録用紙は、以下の2つを指します。主に実習生が記入します。
- 利用者ガイダンス記録表
- 実習記録用紙
これらに記入していくにあたっての注意点は、以下の通りです。
- できるだけ詳しく記入する
- 丁寧な字で記入する
- 各欄には半分以上記入する
実習終了後は、記録した内容について、研修仲間とのグループワークや研修指導者から質問されることがあります。ある程度答えられるようにしましょう。
利用者ガイダンス記録表とは

利用者ガイダンス記録表は、実習で関わる利用者の状況を記録する用紙です。
実習生のみが記入します。ですから実習生自身の利用者別メモに近い記録用紙です。実習指導者の記入欄や確認欄はありません。

利用者ガイダンス記録表の下部にこんな記載があります。
利用者ガイダンス記録表には以下の記入項目があります。太字の項目は記入欄が広く取られています。( )内は筆者の補足です。
- 日時
- 場面(主にケアマネジメントプロセスのどの段階に当たるか。一つとは限らない)
インテーク、アセスメント、担当者会議、モニタリング、給付管理 - 場所
自宅、施設(施設の場合は施設名を記入する) - 利用者概要
- 場面の目的・確認事項
- 気を付けたい事
記入の仕方
利用者ガイダンス記録表は、一人(または夫婦などの一組)に対して1枚使います。記入欄が広く取られています。文字に限らず、図面や絵を描いておくのも良いでしょう。
この用紙には、個人名や住所は記載しないようにしましょう。その必要性もありません。
4.の利用者概要には、利用者自身の現状を記入します。独居・家族と一緒か、介護度、住まい(一戸建て、アパートなど)、今使っているサービス、現在の問題点、これからどうしたいと本人は思っているか、等
5.の場面の目的・確認事項は、今回の本人との関わりで何をするのか、何をしたのか記録します。プランの説明をする、書類にサインをもらう、等です。
6.の気を付けたい事は、実習生が実習を通して、実習指導者が気を付けた点を記録します。本人に一方的に説明せず、同意を得ながら話を進める、等です。
実習記録用紙

実習記録用紙は実習生が自ら設定する目標、実習を経て得られた事、指導者のコメントを記入する用紙です。

実習記録用紙の下部にこんな説明があります。
実習記録用紙には以下の記入項目があります。
- 日付
- 場所と内容
- 事前の実習目標設定
- 理解できた事や見習いたい事
- 指導者コメントと印
以上の欄が1セットで、表に4つ、裏に3つで合計7つ記入できるようになっています。
研修中に必ず7つ埋めて下さい、という指示はありませんでした。4つ以上埋めれば良いと考えられます。
しかし実際に実習に参加すると、7つでは足りなくなりました。コピーはしておいた方が良いです。
記入の仕方
実習当日にその日の予定が伝えられるので、予定毎にざっくりと頭の中で目標を立てておきます。鉛筆で下書きするのも良いでしょう。
例えば
- 利用者の家にお邪魔する
- 施設見学をする
- 居宅介護支援事業所の業務を見学する
といった実習が考えられます。
それぞれの実習に対して、実習生が自ら目標を設定します。先ほどの例ですと、
- 利用者の家にお邪魔する。
→モニタリングでお邪魔する。利用中のサービスは合っているか、利用者本人と話し合う。本人のニーズの引き出し方や話の進め方を学ぶ。
というような目標設定をし、記入します。
実習を終えたら、得られた事を記録し、実習指導者からのコメントを記入してもらいます。
まとめ(書式ダウンロード)

各記録用紙はあらかじめコピーしておきましょう。
うっかり書き込んでしまったら、他の研修仲間からコピーさせてもらうか、Wordで同様の書式を作って印刷しましょう。
研修主催者が書式をダウンロードできるようにしている場合もあります。検索などで調べてみましょう。
2016年の実習用でよろしければ、以下よりダウンロードできます。参考にして下さい。
利用者ガイダンス記録表→training_guidance
実習記録用紙→training_record



