2018年に行われた介護福祉士国家試験。試験の結果、合格率が70.8%から73.7%に上がったのが分かりました。
資格試験の合格率は上げ下げを繰り返すパターンが多いので、次回の試験(第32回・2020年1月実施)は、合格率が下がると予想します。
なおここで取り上げるのは試験の難易度ではありません。あくまでも合格率です。発表された数字から、導ける事のみ取り上げます。
公式の試験結果はこちらです
厚生労働省 第31回介護福祉士国家試験合格発表(2019年1月実施)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000198330_00001.html
- 受験者数 94,610人
- 合格者数 69,736人
- 合格率 73.7%
合格率が上がった
前回の試験と比較して、合格率が70.8%から73.7%に上がりました。
合格率=難易度とは限りませんが、合格率が高いという事は、受験すれば合格しやすいという事です。
もちろんきちんと対策(勉強)は必要です。
2017年、2018年、2019年のグラフの線に注目すると、きれいな谷底を描いています。一般的に、資格試験では合格率の高い回(年)の次は、合格率が低くなる事が多いです。
合格に必要な得点が下がった
合格に必要な得点が77点から72点と一気に5点も下がりました。
以前は120点満点、2016年以降の試験は125点満点で、単純に点を比較する事はできません。しかし2018年の試験結果(図では2019年)は、2016年の試験結果並みの低得点でも合格できました。
合格得点が下がったのは、単純に考えて難易度が下がったと言えます。
合格者数
合格者数も65,574人から69,736人と4,162人増加しました。
もっとも合格者数の少なかった2017年の試験では、55,031人。今回の69,736人との差は14,705人にもなります。
2016年の試験は受験資格がゆるかった最後の年でした。受験者数が比較的多かった年です。合格率は57.9%と低かったものの、受験者数が152,573人と倍以上で、合格者数は88,300人でした。
2015年の合格者数が最も多く99,689人もしました。受験者数は153,808人でした。
次回2020年に行われる試験は、2019年と同様の合格者数である70,000人弱と考えられます。
次回の合格率予想は
次回の合格率は少し下がると思われます。しかし70%を切るほど難しくはならないでしょう。あくまでも予想です。
一般的に資格試験は難・易を繰り返しています。今回が一気に合格率が上がったので、次回は少し合格率を下げると思われます。
合格率が下がったとしても、試験内容が非常に難化するとは考えられません。合格に必要な得点、最低でも80点は取れれば合格は見えます。
次回試験も受験者数や受験生のレベルは大差ないと考えられます。介護福祉士の大きな需要変化も考えられません。
まとめ
次回行われる介護福祉士国家試験の合格率は、少し下がってしまうと考えられます。それでも70%前後と大きな変化はないでしょう。
しかし合格率は目安です。自分自身が受かるかどうかという視点では、0%の合格か100%の不合格のどちらかです。
しっかり対策をしないと、簡単な試験でも合格はできません。逆に言うと、しっかり対策できていれば合格できる試験です。
過去問題、予想問題を繰り返し、得点力を身に付けましょう。